心臓発作後の生存率は結婚の有無で異なる:配偶者の身体的・精神的サポートが大切?

イギリスにて実施された「心臓発作」に関する研究では、既婚と未婚の違いで生存率や影響レベルに違いがあることが分かっています。

イギリス・イーストアングリア大学の研究者たちは、2000年から2013年までの「心臓発作」を患った2万5000人のデータを収集し、分析しました。なお、イギリスでは年間18万8000人が心臓発作を発症しています。

未婚者よりも既婚者の方が心臓発作後の生存率が高く、入院期間が短い

今回、イーストアングリア大学の研究者たちは共存症や人間関係のほか、入院期間や死亡率に関するアルゴリズム統計「ACALM」を使用し、心臓発作に関するデータを分析した結果、次のような傾向が確認されています。

まず、心臓発作後の生存率は未婚者よりもすでに結婚関係を築いている既婚者が高い傾向にあることが判明します。これを数値化すると、未婚者よりも既婚者の方が心臓発作後の死亡率が14%低い傾向になったのです。

配偶者の身体的・精神的サポートが、心臓発作後の大きな支えになっている可能性がある?

今回の研究では更に、入院期間も未婚者と比べ、既婚者の方が平均2日間も短い傾向にあることが割り出されています。なぜこのような結果になったかという確かな理由は不明とされていますが、次のように報告されています。

「研究の結果から見ると、心臓発作後は心理的影響を受ける可能性を示唆できる。心臓発作時やその後、配偶者によって身体的・精神的サポートされるか、されないかの違いが、心臓発作の影響を最小限に抑えることに役立つものになるかもしれないのです。」

つまり、研究者たちは今回の研究を通し、配偶者による身体的・精神的サポートの有無が心臓発作後の生存率などに影響を与えている可能性を示唆しているのです。

この理由とし、心臓発作後3人に1人が不安症状やうつ症状を発症していることなどが挙げられており、未婚者が心臓発作で入院した場合、しっかりとしたサポート体制を構築してあげることが重要である可能性を指摘。

研究者たちは今回の結果をもとに、今後はさらなる大規模・長期的な研究を実施し、心臓発作の後のケアやリハビリに役立つ成果をあげていくことを報告しています。

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Reference:UEA research shows marriage could improve heart attack survival(University of East Anglia)、Image Credit:Married Couple / PhotoAC

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