女性などに対する性差別を持つ男性、精神的な健康に問題が生じやすい

女性が男性とともに輝ける時代になってきている中で、女性を下に見る「性別による差別」を持つ男性は、メンタルヘルスに悪影響をきたすとする研究報告があります。

インディアナ大学の研究者たちが発表し「Journal of Counseling Psychology」に掲載された論文によれば、女性に対する性差別を持つ男性はそうではない男性よりも、精神的な健康面に問題が生まれる可能性があるというのだ。

性別の違いで偏見的な価値観を持つ男性の「メンタルヘルスレベル」は低い?

アメリカ・インディアナ大学ブルーミントン校のY. Joel Wong教授が率いた研究では、男性約1万9500人(子どもから高齢者)を対象に行なわれた74件の研究データが分析された。

研究者たちは今回、女性や同性愛者を軽蔑的に見る「性差別とステータス」に関するデータに着目した結果、性差別の価値観を持つ男性は、そうではない男性と比較し、メンタルヘルス(精神的な健康)が悪い傾向にあり、同時に、メンタルヘルスの低下に関して、他者に助けを求めない傾向にあることを突きとめます。

なお、性差別の価値観を持つ男性は11種類の「男らしさの基準」をもとに、勝ちにこだわる、感情を出さない、リスクを選ぶ、暴力性がある、支配的である、性的な願望がある、人を頼らない(自分でこなす)、仕事を優先するなどの項目から割り出されています。

性別による差別感を持つことで、必要以上の敵対心や孤独感に悩まされる可能性が高い

研究を主導したY. Joel Wong教授は今回の結果を「男性らしさと心の不健康を示した内容ではない」ことを強調した上で、論文内にて次のように述べています。

「性差別的な価値観は精神的な健康にも悪影響であることがわかった。性差別は単に社会的な問題行為ではない。性差別は受ける側の精神的な健康面にもマイナスで有害なものですが、同時にそのような態度を持つ人も、自身の精神面に有害な影響を与えているのです。」

なお、今回の研究結果は人種などの要因が配慮されたものですが、その中で「大学へ行っていない要因」を加えることで、メンタルヘルスの問題悪化により関連することも示されています。

このほか、人を頼らない(自分で何でもこなす)要因が、最もメンタルヘルスの悪化に関連していることを報告されています。性別の違いによる偏見を持っている傾向にある人は、人付き合いにおける問題が高く、必要以上の敵対心や孤独感に悩まされる可能性が高いことを指摘されている。

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