ワインを適度に飲むことはアルツハイマー病や認知症を予防する

お酒の飲み過ぎは物忘れなどの記憶障害が起きやすくなり、アルコール性認知症につながってしまうことがあります。

しかし、定量適度の飲酒、特にワインを飲むことは認知症リスクを低減させる予防法になる可能性を示した研究結果があるのです。

1日1杯程のワインは、アルツハイマー病や認知症を予防する?

Neuropsychiatric Disease and Treatmentに掲載されたロヨラ大学の研究チームによる研究では、1日1〜2杯ほどの飲酒は、認知症の予防につながることを示しています。

この研究では、1977年以降に実施された143件のデータが集められ、36万5000人分の健康に関するデータが分析。

この結果、男性で1日2杯、女性で1日1杯の飲酒習慣があることで、認知機能障害と認知症、アルツハイマー病の発症リスクが23%低くなることが判明します。

一方、1日3~5杯の飲酒習慣があることで、認知機能障害と認知症のリスク増大につながるとする関連性も見つかっています。さらに、この研究ではビールよりも「ワイン」の摂取で高い効果が認められたことも報告。

「適度のワイン」は脳の血流・脳代謝を改善させる役割が働きがあり、認知症などのリスク低下につながった可能性

今回の研究結果は年齢、教育、性別、喫煙などの要因を考慮しても同じ結果が示し出され、19カ国のうち14カ国で統計学的に有意的なものでした。ただ、今回の研究結果に関して、James Galvin博士(ニューヨーク大学ランゴンメディカルセンター)は次のように述べています。

「今回の研究で認められた適度の飲酒による脳へのプラスの効果は、健康的な生活習慣全般を示す指標にすぎない可能性もある。適度の飲酒が認知症リスクを低下させることを裏付けるにはさらなる研究が必要になる。」

一方、今回の研究をおこなった研究者たちは、なぜワインを適度に飲むことで認知機能障害と認知症などのリスク低下につながったのかに関して、脳の血流・脳代謝を改善させる役割が働いた可能性を示唆。

このほか、少量のアルコールにより、小さなストレスが脳細胞に伝わり、大きなストレスに対処する能力が向上したため、認知症のリスク低減につながった可能性を示唆しています。

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